Positive BOLDとNegative BOLDとは?
Positive BOLD(正のBOLD)と、Negative BOLD(負のBOLD)について、メモしていきます。
BOLD効果のおさらい
BOLD効果は、血中のデオキシヘモグロビン量の変化により生じる、MR信号の変化のことである。
デオキシヘモグロビンが増加することで、MR信号は弱くなる(不安定)。
デオキシヘモグロビンが減少することで、MR信号は強くなる(安定)。
血流動態応答の、イニシャルディップと、アンダーシュートは、短時間的なNegative BOLDである。
PositiveとNegative
正・負のBOLD信号は、それぞれ機能的興奮・抑制として解釈できる可能性があるとされている。
Positive
正のBOLDは、機能的な神経興奮を表す。
Negative
持続性の負のBOLDは、機能的な神経抑制を表すとされている。
しかし、このような単純な関係がBOLD信号の極性と、神経活動の間で常に成り立つかどうかは不明である。